車のパーツ名称完全ガイド|クリップ交換のために知っておきたい部位と呼び方の違い

「フェンダーライナーのクリップを交換したい」と言われても、どこの何のことか分からない——そんな経験はありませんか?車のパーツ名称は、メーカー・整備業界・一般的呼称で言い方が異なり、さらに年代・地域によってもバラつきがあります。この記事では、クリップ交換やDIY整備で頻出する部位について、場所・呼び方のバリエーション・そこで使われる典型的なクリップをまとめて解説します。

外装パーツ:フロント(前方)

① フロントバンパー ② ボンネット ③ フロントフェンダー ④ ルーフ ⑤ Aピラー ⑥ ヘッドライト

① フロントバンパー

場所: 車の最前部、グリルの下から左右のフェンダーまでを覆う樹脂部品。

呼び方のバリエーション: フロントバンパー/前バンパー/フロントバンパーカバー/バンパーフェイシア/フロントエプロン(スバル系)

使われるクリップ: プッシュリベット、クリップ、ボルト、フロントバンパピース。脱着時に破損しやすく、交換頻度が高い部位です。

② ボンネット / エンジンフード

場所: エンジンルームの上を覆う大きな板。

呼び方のバリエーション: ボンネット(英:bonnet)/フード(米:hood)/エンジンフード/エンジンカバー(混同注意——エンジン上のプラスチック化粧カバーも同名で呼ばれる)

使われるクリップ: ボンネット裏の防音材クリップ、フードインシュレーター留め具、ストライカー(ロック機構)周辺の樹脂部品。

③ フロントフェンダー

場所: 前輪の上(タイヤハウスの外側)を覆うボディパネル。ボンネットとフロントドアの間にある湾曲した部分。

呼び方のバリエーション: フロントフェンダー/前フェンダー/泥除け前/フロントパネル(メーカーによってはフェンダーパネルと呼ぶ)

使われるクリップ: フェンダー取付クリップ、ボルト、プッシュリベット、モールクリップ(側面プロテクター用)。フェンダーとバンパーの境目は特にクリップ集中ポイントです。

④ ルーフ(屋根)

場所: 車の屋根部分。サイドのモール類もここに含まれます。

呼び方のバリエーション: ルーフ/屋根/ルーフパネル

使われるクリップ: ルーフモールクリップ、ドリップモール留め具、アンテナ取付部のクリップ。

⑤ ピラー(柱)

場所: ルーフを支える柱。前から順にA・B・C・D(車種により呼び分け)。

  • Aピラー(フロントピラー): フロントガラスの両脇の柱
  • Bピラー(センターピラー): 前後ドアの間の柱
  • Cピラー(リアピラー): リアドアとリアガラスの間(4ドア車)
  • Dピラー: ステーションワゴンやミニバンの最後部の柱

使われるクリップ: ピラーガーニッシュ(内装カバー)の取付クリップ、ウェザーストリップ固定クリップ。Aピラーはエアバッグ付きの車が多く、内装クリップ交換時は注意が必要です。

外装パーツ:サイド(側面)

ドア(前・後)

呼び方のバリエーション: フロントドア/リアドア/前ドア/後ろドア/運転席側・助手席側(右ハンドル車と左ハンドル車で異なる)

使われるクリップ: ドアトリム(内張)取付クリップが最多。10〜15個/ドアが一般的で、脱着時の折損頻度No.1。ウェザーストリップクリップ、サイドモールクリップ、ドアハンドルガーニッシュクリップも。

サイドミラー

呼び方のバリエーション: ドアミラー/サイドミラー/フェンダーミラー(古い車はフェンダー上設置)

ロッカーパネル(サイドシル)

場所: ドア下の車両最下部のボディ(敷居にあたる部分)。

呼び方のバリエーション: ロッカーパネル/サイドシル/サイドステップ(カスタム部品として後付けされる物を指す場合も)

使われるクリップ: サイドステップモールクリップ、ロッカーモール取付クリップ。

外装パーツ:リア(後方)

リアバンパー

呼び方のバリエーション: リアバンパー/後バンパー/リアバンパーカバー

リアフェンダー / クオーターパネル

場所: 後輪の上を覆うボディ。フロントフェンダーと違い、多くの車で一体成型されておりボディ本体の一部です。

呼び方のバリエーション: リアフェンダー/後フェンダー/クオーターパネル/リアクオーター(英:quarter panel、4分の1を意味する)

トランク / テールゲート

呼び方のバリエーション(車種形状で異なる):

  • セダン: トランク/トランクリッド/ブート(英)
  • ハッチバック: リアゲート/テールゲート/リアハッチ
  • SUV・ミニバン: バックドア/テールゲート/リアゲート
  • ワゴン: テールゲート/リアゲート

使われるクリップ: トランク内張クリップ、テールゲートトリムクリップ、ウェザーストリップクリップ、スポイラー留め具。

内装パーツ

ダッシュボード周辺

呼び方のバリエーション: ダッシュボード/インストルメントパネル/インパネ(略称)/ダッシュパネル

構成部品: インパネ本体、エアコン吹き出し口、計器類、グローブボックス、センタークラスター(ナビ周り)。クリップは非常に多く、配線を止めるクランプ類も多用されます。

ドアトリム(内張)

呼び方のバリエーション: ドアトリム/ドア内張/ドア内張パネル/ドアライニング

使われるクリップ: トリムクリップ(10〜15個)、アームレスト固定ネジ、スピーカーガーニッシュクリップ、ドアハンドル周辺クリップ。当サイトのトリムクリップの種類と選び方も参考にしてください。

ピラーガーニッシュ(内装ピラーカバー)

呼び方のバリエーション: ピラーガーニッシュ/ピラートリム/ピラー内装/Aピラーカバー・Bピラーカバー・Cピラーカバー

天井(ルーフライニング)

呼び方のバリエーション: ルーフライニング/ヘッドライニング/天張り/天井内張/ヘッドライナー

使われるクリップ: サンバイザーホルダー、アシストグリップ(吊り革)、サンルーフ周り、ルームランプ周り。経年で垂れ下がる「天井剥がれ」の原因は接着剤劣化のほか、固定クリップの保持不良も多いです。

床下・機能パーツ

フェンダーライナー

場所: タイヤハウス(タイヤの裏側の半円状の空間)を覆う樹脂カバー。泥や水の侵入を防ぐ重要部品。

呼び方のバリエーション: フェンダーライナー/インナーフェンダー/タイヤハウスカバー/インナーフェンダーカバー/マッドガード(泥除けを指す場合も)

使われるクリップ: プッシュリベットが大量に使われる部位No.1。6〜10個/1箇所で、脱着時の折損も多い。

アンダーカバー

場所: 車体下部を覆う樹脂または金属の板。エンジン下、車体中央下、リア下などに複数枚ある。

呼び方のバリエーション: アンダーカバー/エンジンアンダーカバー/ロアカバー/アンダーガード/アンダートレイ/バンパースポイラー(前端部分)

使われるクリップ: プッシュリベット、ボルト、クリップ。縁石でヒットすると外れて走行中に引きずる事故が多発する部位です。

グリル

呼び方のバリエーション: グリル/フロントグリル/ラジエーターグリル/フロントグリルアッパー・ロアー(上下分割の車種)

紛らわしい名称・用語対応表

正式名称別称・略称紛らわしい相手
ボンネットフード/エンジンフードエンジンカバー(エンジン上部の化粧カバー)
フェンダー泥除け/フェンダーパネルフェンダーライナー(裏側のカバー)
フェンダーライナーインナーフェンダー/タイヤハウスカバーマッドガード(泥除け単体)
ピラーA/B/C/Dピラーピラーガーニッシュ(内装カバー)
インパネダッシュボード/インストルメントパネルダッシュ下のグローブボックス
ドアトリムドア内張/ドアライニングドアモール(外装サイド)
ロッカーパネルサイドシルサイドステップ(社外カスタム品を指すことも)
クオーターパネルリアフェンダーリアクオーターガラス(小窓)
テールゲートバックドア/リアゲートトランクリッド(セダンの場合のみ)

「フロントフェンダーってどこ?」と迷わないために

整備書・パーツリストは正式名称で書かれているため、カタカナ用語に慣れていないと混乱しがちです。覚えるコツは次の3つです。

  1. 「フロント/リア」+「部位名」の基本形で覚える(例: フロントフェンダー=前のフェンダー)
  2. 車を前から時計回りに部位を思い浮かべる(フロント→右サイド→リア→左サイド)と位置関係が整理できる
  3. 英語名と和名の両方を知っておく(フード=ボンネット、クオーター=リアフェンダー等)。整備書はメーカーにより使う用語が違います

当サイトでは、部位ごとにクリップを検索することもできます。場所が特定できたら下記から品番を探してください。

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